介護業界は厳しいなかにもたくさんのやりがいがある

介護職の魅力

介護職の印象は、一般的に少しマイナスイメージの部分があります。しかし、現場で働く職員は、介護職にたくさんの魅力を感じています。介護する喜びや利用者の方とのコミュニケーションが楽しく、嬉しい気持ちを実感しています。さらに、同じ職場で経験を積んだ同僚と、さまざまなことを共有しながら成長できることが、自分にとって良い環境となっています。そして、なにか問題が起きた時でも、仲間と解決していくことができます。そのなかで、お互いを思いやる気持ちが芽生えるのです。
また、介護知識が備わることで社会に役立つこともできます。日々の生活のなかでは必要不可欠な存在となるでしょう。介護ならではの技術や知識を蓄えておくことが、介護の必要な身近な人の手助けにもなります。このように、役立つ生きた知識を持てることも大きな魅力となります。

職場から学ぶこと

利用者にも、さまざまな方がいらっしゃいます。性格も違えば、状態も違います。ですから、利用者の方々に合わせたサービスを提供しなければなりません。たくさんの利用者の方々の介護をしていると、上手くいかないこともでてきます。なかなか打ち解け合えない方もいらっしゃいます。ただ、日々を重ねていくと、ふとした瞬間から気持ちが通じ合う関係になっていきます。そして、人との関わり合いの大切さを感じられるようになります。
また、避けては通れない大切な経験をします。利用者の方とのお別れです。この経験からはたくさん学ぶことがあります。お別れの場に立ち会うことは、他の職業ではあまり経験できないことです。お別れのその瞬間まで、いかに充実した時間を過ごして頂くのかなど、相手の人生に寄り添う気持ちを持ち合わせることができるようになるでしょう。そして、常に人とのつながりを大切にして、相手と向き合うことの必要性を実感することができます。

やりがいの見つけ方

仕事内容が厳しい介護職ですが、その対価には素晴らしいものがあります。全てを任せてくれる利用者の方に対し、全力で生活をサポートできる介護職は、やりがいのある仕事と言えます。もちろん、簡単な仕事ではないですが、他では経験できないことを体験できるのです。利用者の方とのやりとりや介助など、日々の仕事にやりがいを感じられる介護職は、キャリアを積めば積むほど技術が身に付きます。そして、充実した業務内容をこなすことにつながっていきます。

資格取得のすすめ

少子高齢化の影響で、介護の仕事が社会にとって重要な役割を持つようになってきました。そのため、国が資格取得の条件などを見直しています。注目されている介護系の資格を取って、キャリアアップにつながるようにしておきましょう。介護経験が少ない場合は、まず「介護職員初任者研修」を取得します。さらに、ステップアップして「実務者研修」を取得します。「実務者研修」の資格を持っていると、評価の対象になり給料面でも手当が付きます。そして、国家資格である「介護福祉士」の受験資格にもなっていますから、さらなるステップアップを目指すのも良いでしょう。